リメイク


若狭瑪瑙、次の時間へ。
― ネクタイピンから、SV925の指輪へ ―
若狭瑪瑙のリメイク、第二弾です。
今回お預かりしたのは、
長い時間、大切に保管されてきた一本のネクタイピン。
ケースを開けると、そこには鮮やかな橙色と、やわらかな縞模様を持つ若狭瑪瑙が残っていました。
古いものを新しくする。
リメイクというと、そんな言葉で説明されることが多いのですが、honuでは少し違う感覚で向き合っています。
残すものと、変えるもの。
今回残すのは、もちろん若狭瑪瑙。
そして変えるのは、石を取り巻く「かたち」です。
男性の装いの中で使われてきたネクタイピンから、
これからは女性の手元で日常的に身につけられる指輪へ。
石を台座から外してみると、正面から見ていた時とはまた違う、丸みのある立体的な姿が現れました。
この形を無理に整え過ぎず、若狭瑪瑙が持っている少し不均一な輪郭も生かしていきます。
リングの制作をお願いするのは、島内で彫金を手掛ける LEAP さん。
参考にしたLEAPさんのリングは真鍮ですが、今回はSV925で制作します。
石を囲う部分も、リングそのものも、できるだけシンプルに。
装飾を足すのではなく、
長い時間を経てきた若狭瑪瑙そのものが、一番きれいに見えるところを探します。
今回掲載している完成イメージは、実物の若狭瑪瑙とLEAPさんの作品をもとに制作したシミュレーションです。
実際には、ここから職人の手が入ります。
想定通りになるのか。
あるいは、実物を前にして少し違う答えが出てくるのか。
それも楽しみのひとつです。
新品の石からジュエリーを作るのとは違い、リメイクにはすでに「前の時間」があります。
誰かが選び、身につけ、そして大切に残してきたもの。
だから、すべてを新しくしてしまう必要はないと思っています。
受け継がれた石に、新しい物語を。
ネクタイピンとして過ごした時間を消さずに、
今度は指先で、また次の時間を重ねていく。
完成したら、またJournalでご紹介したいと思います。
つづく




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